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飛び込んだプロの現場で
夢がいっそう広がる映画作り
映像クリエイター布部 雅人さん
映像クリエイター
布部 雅人さん

ぬのべ まさと/大阪府出身。大学在学中からクリエイター養成塾で映像制作を学び、自ら監督・制作した短編映画『思い出日和』が第9回インディーズムービー・フェスティバルTANPEN(短編)部門にて準グランプリを獲得。
2007年4月より上京し、美術助手としてフリーで活動しながら映画の制作に携わっている。
 レンタルショップでふと目に留まった自主制作映画のDVDコーナー。「もしかすると自分にも作れるのではないか…」そう思った。それが当時大学生の布部さんが映画の世界に足を踏み入れたきっかけだった。
 以前から日本映画が好きで、大学3年のときに入学した、クリエイター養成塾の映像制作コースで映画の撮影手法を学ぶにつれ、独自の作品を作ってみたいと思うようになった。大学卒業後の進路を映画業界とし東京へ上京することを決めたのは自然な流れだった。
 2006年春にコースを修了後はアルバイトで上京後の生活費を貯めながら、塾にも頻繁に足を運んだ。必要な撮影機材を借り、塾で親交を深めた若手の俳優・クリエイターたちの協力を得て自主映画制作に取り組んだ。(その年の夏に制作した20分の短編作品『思い出日和』が1年後インディーズ映画のコンテストで準グランプリを受賞。)
 翌年念願の上京。2007年4月映画製作会社の演出部見習いとして早速映画の撮影現場に美術助手として参加できた。美術は大掛かりなセット作りから小道具の準備まで撮影には欠かせない重要なポジション。下働きはなんでもやった。最も苦労した出来事は撮影で使う空ビン200~300本の準備。一週間自転車で街中を走り回り酒屋などのお店で見つけると頼んで分けてもらいかき集めた。6月に撮影が終わるまで休みは2日しかないハードな毎日だった。そうして完成した最初の作品は押井守監督の『真・女立喰師列伝』。エンドロールで自分の名前を見つけたときは涙が出るほどの喜びだったという。
 その後も美術会社から仕事の声がかかるようになり、東京を拠点に映画やCMの撮影に美術スタッフとして現場での経験を積みながら、短編映画を制作してコンテストに出品しチャレンジを続けている。客観的に作品を観て自分だったらどう撮るかと考えるきっかけが増えた。上京した年の秋に短編映画作りを再開したが、それまで2作品での美術助手としての経験が大いに生かされた。
 今は自分の身の丈にあった作品を作っていきたいと考えている。作りたいのは観た後に観客がほっこりする暖かい気持ちになれる映画。「ほっこり暖かく」をどう伝えるかを勉強中。ストーリーとは限らず風景だけでも観る人をいやしてくれるかもしれない。多くの人が集まって作る映画の撮影現場で経験を積みながら、人との関わりを増やせる日々の生活を大切にしていきたいと語った布部さん。そうした積み重ねは、より多くの人の心に残る深みのある作品になっていくはずだ。
■お知らせ
*TokyoMXの『ほぼ1』で監督・制作した『ぱんだ』が2008年6月中旬放送予定。
*美術のサポートでセットの装飾に携わった是枝裕和監督作品『歩いても 歩いても』2008年6月28日より全国ロードショー。
http://www.aruitemo.com/index.html
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